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えほんにっき その12 なかたさとこ
世界のどの民族も独自の昔話を持ち、
次の世代へと語り継いできました。
日本では子どもが幼いうちは寝床で、
少し大きくなると炉辺でと、聞き手の
成長に合わせて語りの場を移し伝承
されてきたものです。
そこには人々の願い・憧れ・知恵・笑
い・悲しみが秘められています。
子どもたちはお話の中で学んで心の
中に蓄積していくのです。
多くの昔話が語っているのはこどもたちへ是非とも伝えておきたい「生きる術」です。
先人たちのそうしたメッセージが込められているからこそ語り継がれてきたものなのでしょう。
『わらしべ長者』という昔話があります。3人の息子の父親が財産を分けることになり、末っ子の
役に立たない子にわらしべ一本だけ与えます。旅に出た末っ子は出会った人と次々に交換して
いき(わらしべ→はす→みそ→刀)最後には長者の娘の婿になるお話です。“昔話研究所の
小澤俊夫氏”は次のように述べられています。「これは単に成功のお話ではなく子どもの成長
には時があるよということで、するべきことは他との比較ではなくて、その子が今わらしべの
段階にいるのか、はすの葉のだんかいにいるのかをみきわめることだと思うのです」 私たち
大人が昔話の面白さを知って子どもに語り伝えたいものです。
えほんにっき
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