Vol.11 危機一髪の脱出
固く出ると決めてから私のテナント探しが始まりました。内心は、すごく不安でした。
相談するとある友人は、「テナントは保証金が高いから、マンションがいいよ。でも、普通のマンションだと居住用だから入れてもらえない。だけど1階に店舗が入っているマンションは、入れてもらいやすいし、住んでる人からも苦情が出にくいんだって。」(フ~ム!なるほど。)するとある友人は、言いました。「君津にマンションは、あるのかね?!」そうです。当時、君津でマンションなんて聞いたことがなかったのです。また、ある友人は、言いました。「今の場所に来慣れている生徒さんのことを考えると、なるべく今の場所から離れない方が良いし、子供さんも小さいから、自宅から離れすぎない方がいいね。とすると、国道127号線を超えない(小糸寄り)のが、理想だよね。」(な、なるほど。)そして、私自身は、何といっても隣が空き地で駐車場代わりにできて、それをただで使わせてもらえないかと真剣に考えていました。
つまり、1階に店舗の入っているマンションで、隣に広い空き地があり、127号線より小糸より(駅と反対方向)にある物件という事になります。
勿論家賃だってこれ以上は出せないという額を決めていました。
こんな物件は、あるのか!!!でも!あったのです!!そのすべてを満たし、アパートに見えても名前はマンションで、1階にケーキ屋さんが入っていて、隣がひろ~い空き地で、家賃も予算内でした。これは奇跡のようなものでした。私は、そこに決めてからすぐさま、空き地の持ち主を聞き、挨拶に行って、「どうかあの空き地をただで使わせてください!!」と頼みました。今の時代では、考えられない話ですが、当時でもかなりずいぶんな頼み事です。けれども、以外にあっさり、「いいですよ。」と許可をいただいたのでした。
今考えると、これらは、本当に神様が守ってくださったとしか思えないくらい幸運が重なったと思います。
教室をはじめてから、このように苦しくてもう駄目だと切羽詰った最後の瞬間に、見えない手で救われたと思うようなことをたくさん経験してきました。その度に私は、神様から、「見放してはいないよ。頑張りなさい。」とメッセージをいただいているように感じてきました。
後日談ですが、もとのテナントは、私たちが引っ越して出たその日に、不良が電気屋の店員を殴り、救急車で運ばれるという騒ぎが起こり、その1ヵ月後にすべてテナントが取り壊され、平地となっていたのでした。あ~、まさに危機一髪の脱出なのでした。
≪つづく≫